当院での治療
ニキビは皮膚疾患です。自己判断でのスキンケアで悪化させたり、治ってもニキビ跡を残してしまうことがないよう、早めに受診し適切な治療を受けてください。
●外用薬
ニキビの治療で主となるのが、外用薬です。
・抗生物質
炎症の強い赤ニキビには、原因菌であるアクネ桿菌を殺菌する抗生物質が含まれた外用薬を使用します。症状に応じて適切な抗生物質を選択します。
・抗生物質以外の外用薬
ニキビの根本的原因である、毛穴のつまりを取り、またつまりにくくする治療薬もあります。この外用薬の出現によって、ニキビの改善率が飛躍的に伸びました。
ディフェリンゲル(アパダレン)
ベピオゲル(過酸化ベンゾイル)
デュアック配合ゲル(過酸化ベンゾイル+クリンダマイシン抗生剤)
エピデュオゲル(アダパレン+過酸化ベンゾイル)
これらの治療薬は、できてしまったニキビに対して効果があるのみならず、肉眼では見えない毛穴のつまり(微小面皰)や角質層の過角化にも効果があります。
●内服薬
・抗生物質
ニキビの炎症が強い場合に、抗生物質の内服が有効です。
ルリッド(マクロライド系)
クラリス(マクロライド系)
ミノマイシン(テトラサイクリン系)
・ビタミン剤
ビタミン不足は、ニキビを悪化させる原因となります。ビタミン剤の服用によって、皮脂の分泌量が調節され、皮膚や粘膜を健全に保つなどの働きがあります。
ビタミンB2
ビタミンB6
ビタミンC
・イソトレチノイン(アクネレント) 保険適応外
欧米では「ニキビ治療の切り札」とも言われており、個人差はありますが、1日1回、16~24週間ほどの内服で効果が期待できます。早い方では4~12週間で効果があらわれます。
処方の際には、必ず血液検査が必要となります。
●クリニックで行う治療
毛穴に詰まっている角質や皮脂を取り除いたり、肌質の改善を行うことで、よりきれいな肌質へ改善させる治療法もあります。
面皰圧出
ケミカルピーリング(グリコール酸・サリチル酸・乳酸)
レーザー治療(ピコレーザー・Qスイッチ・フラクショナルCO2・V-beamロングパルスダイレーザー)
エレクトロポレーション(イオン導入の20倍の効果あり)
フォトフェイシャル(IPL)
⭐️この度、酒さ治療薬として、ロゼックスゲル 0.75%が承認されました。
ロゼックスゲル0.75%は,メトロニダゾールを有効成分とする、がん性皮膚潰瘍臭・酒さ治療薬です。
世界60カ国以上で承認取得、販売されており、欧米の治療のガイドラインでも推奨度の高い
標準治療薬として位置付けられており、この度ついに日本でも治療上必要性の高い薬として承認が
得られました。難しいと言われる酒さ治療の選択肢として大きく貢献すると思われます。
当院でも適応のある患者様には、相談のもとご処方させて頂きます。