発疹 湿疹 ぶつぶつEruption
水痘(みずぼうそう)などのウイルスの感染によって引き起こされる感染症、または薬の内服や注射によって生じる薬疹に分類されます。
早期に医師の診断を受けるようにしましょう。
水疱瘡
症状や原因
水痘(みずぼうそう)は水痘帯状疱疹ウイルスの感染によって引き起こされる感染症です。つまり伝染する病気です。水痘帯状疱疹ウイルスは初めて感染して発症すると水痘(みずぼうそう)として症状があらわれ、その後ずっと体の神経の中に潜み続けます。一生、体から水痘帯状疱疹ウイルスが出てしまうことはありません。体の免疫力がなんらかの原因で弱ったときに帯状疱疹として再び水痘帯状疱疹ウイルスが暴れだし、神経節に沿って水ぶくれとピリピリとした神経痛の症状をあらわします。
通常、発疹が出始めます。発疹は初め頭皮に出ることが多く、その後に体から手足に出てくることが多いようです。全身に発疹が出現し、かゆみがあります。その後、赤い発疹となり徐々に透明な液体を含んだ1~4mmの水ぶくれになります。水ぶくれの時期がウイルスの状態が一番活発です。その後、水ぶくれは乾燥して、かさぶたとなります。発疹から水ぶくれになって、かさぶたに自然に変化しますが5日間程度かかり、その間は痒みがあります。
また、必ずではありませんが、38度前後の発熱の症状が出ることもあります。大人では発疹が出る1~2日前に発熱とだるさが出ることがあるようです。
薬疹
症状や原因
薬の内服や注射によって生じる発疹が「薬疹」です。重症度を測定するための尺度は無く、それぞれの見方で判断されるようです。
アレルギー性と非アレルギー性のものがあり、発疹の形状で分類されることもあります。反応により軽度・中等度・重度に分けられ、重度のものは死に至ることもあるようです。
- 薬疹への対処・治療方法
薬に反応するような細胞・抗体ができるまで、内服してから1~2週間かかります。そこで初めて発症することが多く、二回目の発症は投与後の数日以内が多いようです。ですが例外も多く、湿疹タイプは数カ月、ときには数年後に初めて発症することもあるそうです。
薬の種類によって起こりやすさが異なり、症状にも、いくつかの特徴がみられます。一時期に何種類も投与されている場合は、抗生物質・解熱剤・血圧の薬・神経科で処方される薬などが発症しやすく、まれにビタミン剤でも起こることもあります。
内服したことのない薬でアレルギー性薬疹を起こすことはないといわれますが、過去に原因薬と似たような特定の薬に感作(薬に対して反応するような細胞・抗体がある状態)した場合にはあり得るようです。
多型滲出性紅班・紅皮症型・じんましん型・光線過敏型薬疹(下唇の症状が重く、湿布でも反応が出ることもある)などがあります。