茨木市 形成外科・皮膚科・美容皮膚科・美容外科・内科 岡本医院
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ケロイド ひきつれ ミミズ腫れKeloid

ケロイドというと、やけどや放射線障害の後遺症というイメージを持たれる方が多いと思います。
ケロイドとは、すり傷や切り傷、やけどなどが治っていく過程で、皮膚が引っ張られたり、アレルギー反応が起こった場合にできる、傷跡が赤くミミズ腫れになる状態をいいます。
ケロイドには2種類あり、一つは真性ケロイド、もう一つは肥厚性瘢痕です。

真性ケロイド

症状や原因

ミミズ腫れのような皮膚の炎症のことです。傷を治そうとする繊維組織が異常に増えてしまうことが原因です。しかし、なぜそのような状態が起こるのかまだ分かっていません。真性ケロイドの特徴は、半年〜数年経っているのに、症状が治らない、又は広がっていくことです。また、かゆみや痛みがあり、胸骨部、肩、上背部、上腕の外側、恥骨部のいずれかにできていることが多いです。

真性ケロイドへの対処・治療方法

真性ケロイドの治療法にはいくつか方法があり、下記のようなものがあります。

●手術で切除する
●ステロイド剤の注射または、ステロイド含有テープや軟膏治療
●レーザー治療
 レーザーを照射することによって、さらに目立たなくさせます。
●内服療法
●圧迫療法

これらの中から複数の治療法が同時に行なわれるケースが多く見られます。
しかし、高い効果がある一方、副作用もリスクも伴うので、理解しておくことが大切です。例えば、ステロイド剤は皮膚が薄くなり、感染症にかかりやすくなります。また、手術をしても、傷跡に新たなケロイドができる可能性もあります。
真性ケロイドの治療は、必ず完治するとは言えない状況にありますが、新しい薬が開発され、より効果的な治療法が研究されています。

肥厚性瘢痕

症状や原因

肥厚性瘢痕は、真性ケロイドとは違い、半年〜数年で改善され・自然治癒することもあります。しかし瘢痕が完全に消失することはないため、必要に応じて外用剤・外科的切除なども行います。肥厚性瘢痕は、周囲の健康な皮膚には広がらないのも特徴です。

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